看護技術評価/OSCE(客観的臨床能力試験)に模擬患者で参加

日本赤十字北海道看護大学の平成25年度「看護の統合と実践1(看護技術評価)」OSCE(客観的臨床能力試験)に模擬患者で参加》

平成25年8月5日(月)、日本赤十字北海道看護大学で、平成25年度「看護の統合と実践1(看護技術評価)」OSCE(客観的臨床能力試験)が行われました。
私を含めて30名余りの市民がその試験の模擬患者として参加しました。

OSCE(オスキー)とは「Objective Structuerd Clinical Examination」の頭文字を採ったもので、「客観的臨床能力試験」と訳します。ペーパーテストによる知識重視の教育ではなく、判断力・技術力・マナーなど実際の現場で必要とされる臨床技能の習得を、適正に評価する試験です。

私達、模擬患者の役回りは、ベットで横たわり急性肺炎で入院している80歳の男性と女性になることです。
耳が遠く、腰に痛みがあり、微熱が続いているという病状を演技します。
そのステージで学生の看護を受けるのです。
学生の看護の様子を教授や講師の方などが観察し、評価をしていきます。

私は途中休憩をはさんで、6人の学生の看護を受け、1時間ほどでOSCEは終わりました。今回、OSCEに挑んだのは来春卒業する100ほどの学生です。
試験の後、学生に講評をして欲しいと頼まれましたが、講評など出来る身ではないので、私なりの思いを話しました。
その暗記用に作ったテキストです。

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学生の皆さん、こんにちは、今日は緊張したことと思います、お疲れ様でした。

ホスピタリティと云う言葉を知っていると思います。

思いやり、心からのもてなし、奉仕、などと日本語では云われています。
医療部門を研鑽する皆さんには、釈迦に説法かもしれませんが、ホスピタリティの語源は、ラテン語のHospics(客人等の保護)です。
それが英語のHospital(病院)・Hotel(ホテル)・Hospice(ホスピス)と色々な言葉に発展したのです。

医療技術の勉強も大切ですが、看護の世界は更に心の状態、ホスピタリティが特に重要になります。

今日はそのホスピタリティ豊かな皆さんのオスキーに参加を致しました。
学生の皆さん、大学当局の皆さんと共に勉強する機会に恵まれ嬉しく思っています。

学生の皆さんは、来春には、実業の世界へと巣立っていきます。
皆さんの未来は希望と可能性に満ちています、が、失敗や挫折がひそやかに立ちはだかっている世界でもあります。
そんな時、ここ、北見キャンパスで、学んだホスピタリティマインドで自信と誇りを取り戻し、それを乗り越えて下さい。

学生の皆さんに幸いが多かれと、また、大学当局の益々の発展を願って、私のコメントといたします。
ありがとう御座いました。

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久々に若い大勢の大学生に巡り会い、新鮮な感動と心地よい疲労感に満たされ、大学を後にしました。

平成25年8月8日
オホーツク・ロマンド