北見でテレワーク学会研究発表大会

《 平成25年7月6日(土)〜7日(日)、第15回日本テレワーク学会研究発表大会が北見工大のキャンパスで開催、基調講演を一般公開 》

講師に経済評論家・勝間和代さんを招いて『テレワークの普及に向けて「知の共有」の考え方を整理する』と題して基調講演が催された。


テレワークを実践している北見に研究発表大会を誘致し、その開催を迎えた喜びと次のステージ向かう意気込みを語った、研究発表実行委員長さんの挨拶。


研究発表大会で北見を訪れた多くの皆さんを大いに歓迎するとともに、大会の開催を嬉しく思っていますとホスピタリティ豊かに語り、そして、今日はテレワークについて勉強を重ねようと考えていますと挨拶をする北見市副市長さん。


テレワークはアベノミックスの政策にも埋め込まれており、社会的にも認められてきているがこれからが本番と語り、この後、北見宣言を発表すると力強く挨拶をする学会会長さん。


今回の講演会に参加を誘ってくれた大会実行副委員長さんが総合司会を担当。


勝間さんは現在、北見市に住宅を所有しており、月の内、3割ほどを北見で暮らしているとのことです。
北見は土地代が安く住居費が東京と比べると格段に安く、東京のオフィスと北見まで飛行機で移動してもまだずうっと安いと云う。
また環境もよく、渋滞もなく、東京と比べると遥かに能率が上がると、自分の体験からテレワークについて語り始めた。
現代はICTが発達して、機器も安くなり、ネットワーク環境も大量のデータを安く早く送ることが出来るようになった。
企業経営はこの環境を最大限に活用することと、face and face の非言語情報の共有とのバランスを採ることが成功の秘密と鋭く指摘した。
リアルとテレワークの違いを認識をしてそれぞれの特徴を生かすことを考えるのが経営者の役割、島を作って仕事をする従来のオフイスやタイムコーダでの出勤管理などを見直すことが重要と語った。
社員との関係は仕事を下請けに出したような関係で、ボス的管理をしなくても仕事が出来る信頼を築くことが大切と自分の会社のテレワーク環境を例に具体的に示した。
新しい勤務形態を創造して生産性を高めて社員が生活しやすい環境を創造することが今後のテレワークの課題である。
その課題に向かって、新しい働き方を学会は全国にそして全世界に発信をしてほしいい。ともに頑張りましょうと45分の講演を締めくくった。

この原稿をまとめながら、当方は次のようなことを考えた。
先日、「海賊とよばれた男」・百田尚樹(著)の小説を読みました。今ベストセラーになっている本です。
主人公は国岡商店の店主・国岡鉄造と云い、石油販売に一生をかけた。
彼の経営哲学は馘首をせず、社員を家族と思い、会社には出勤簿がなく、難局に立ち向かったとき会社はつぶれてもいい、日本国や消費者のことだけを考えて乗り切れと社員5人で九州の門司で旗揚げした会社を社員6000人の会社に育てた。
昭和56年3月7日午前11時25分、国岡鉄造は95年の英雄的は生涯を静かに終えた。
今日のテレワークの考え方と上記の国岡鉄造の経営哲学や生き方を両輪にすれば、日本はデフレから脱却してまた輝く、一つの選択肢になるのではと考える。
ちなみに、フィクションの主人公は現在の出光興産の出光佐三ではと思っている。
当方は町内会活動や協働のまちづくりに携わっているが、人と人のネットワークが活動の原点です。
そこにテレワークの考え方を移植すれば地域で面白いことが出来るのではと考えています。
課題は高齢の皆さんのスキルアップです。これは気の遠くなるような話しです。
ここがクリアー出来れば、地域や町内会でテレワークを活用して、高齢者が小さな小さなコミュニティビジネスでいくらかでもお金を稼ぎ、地域で生き甲斐のある生活が出来るのでと思います。

(注)amazon.co.jp 「海賊とよばれた男」・百田尚樹(著)

H25/07/08
オホーツク・ロマンド