年頭所感

明けましておめでとうございます。会員のみなさまに於かれましては、健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
昨年3月19日、北見赤十字病院は病院移転新築・改修工事竣工グランドオープンと、創立80周年記念式典を北館多目的ホールで執り行いました。新しい体制での取り組みの1年であったのではと考えています。
平成28年11月20日、NHKスペシャル「 “がん治療革命”が始まった 〜プレシジョン・メディシンの衝撃〜」が放映されました。
「プレシジョン・メディシン(精密医療)」とは、がん細胞の遺伝子を解析し、速やかに適切な薬を投与する治療方法です。
日本では昨年、国立がん研究センター東病院など全国200以上の病院と10数社の製薬会社によって「SCRUM-Japan(スクラム・ジャパン)」と呼ばれるプレシジョン・メディシンのプロジェクトが始動しています。
また北海道は北海道医療構想の策定作業を昨年12月に終え。その冒頭で次のように述べています。
平成37年(2025年)にいわゆる「団塊の世代」がすべて75歳以上となる中で、医療のあり方も、これまでの「治すことを重視した医療」・「病院完結型の医療」から、治すだけではなく、生活の質を重視しながら、患者の方々が住みなれた地域で暮らしていくことを「支える医療」・「地域完結型の医療」に変わっていく必要があります。
上記のように病院を取り巻く環境は大きく変化する年頭を迎えています。ここで一度立ち止まり、その変化に対応した会の方針を再構築しなければならないと考えます。
■変化する環境での病院で、何かお役に立つことはないか
病院のそれぞれの部門で当会がお役に立つことは何かをお伺いし、それを基に会員の皆さんと話し合い、昨年までの方針を尊重しながら、新たな方針の再検討を考えています。
「申酉騒ぐ」と云われる今年、変化する環境に順応し、会員の皆さんと共に小さな一歩を踏み出したいと思います。
終わりに、会員の皆さんにとって、今年一年が穏やかで、幸多い年でありますよう祈願しつつ私の年頭の所感と致します。

平成29年1月5日
北見赤十字病院の明日を考え支援する会
代表 逢坂信治